一生に一度は見たいオーロラ。日本でも太古から書物にかかれているほど、人々はその不思議な光に魅了されてきました。そして、その神秘的な現象が観られるベストスポットにあげられるのがイエローナイフです。
- 2016.10.12
- 自然にふれる
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イエローナイフがオーロラ観測に適している訳
オーロラは北極に近ければ近いほど観やすいと思っている方もいるかもしれません。しかし、そうではないのです。実はオーロラは、地軸極を中心としたドーナツ型帯状の"オーロラオーバル"と呼ばれる範囲でよく発生しています。
カーテンのように揺らめくオーロラ/ブラッチフォードレイクロッジ ©Martina Gebrovska 2016/NWT Tourism
オーロラオーバルの真下に位置し、観測しやすいポイントとして世界的にも有名なのがイエローナイフ。晴天率が高く、暗い中で観測できる環境も整っており、世界屈指のオーロラ遭遇率を誇ります。それらに加え、月に数回、ブレークアップと呼ばれるオーロラの爆発現象も発生し、超ダイナミックなオーロラが観られる可能性もあるかも!?
1.晴天率が高い
2.月や街の明かりのない、暗い環境がある
3.オーロラオーバルの真下に位置し、オーロラ現象の元である太陽の活動が活発
まるでエメラルド色の煙が空に立ち昇っているかのようなオーロラ/オーロラビレッジ ©CTC/NWT Tourism
イエローナイフでオーロラを観よう!
北極圏からおよそ400km南に位置し、グレートスレーブ湖畔の北にあるイエローナイフ。夏の湖面に映し出される逆さオーロラの絶景については以前のブログでもお伝えしましたが、夜が長く空が晴れ渡る11~4月のベストシーズンももちろん見逃せません。
なんと、3夜連続の滞在でレベル2以上のオーロラが観られる確率は脅威の92%!
(レベル2:明るさが弱く、鮮明ではないがオーロラを確認できる)
オーロラビレッジから観るレベル2のオーロラ ©CTC/NWT Tourism
市内から車で30分の場所にはオーロラ観賞用施設「オーロラビレッジ」があり、人工の光に遮られることのない本当の輝きを見ることができます。世界中でココにしかない「オーロラこたつ」は優れもの。顔だけを出し、体はぽかぽか。360度回転&180度リクライニング機能がついているからオーロラがどこに現れても観賞可能!
オーロラこたつで快適に/オーロラビレッジ
オーロラビレッジのトレードマークとも言えるのがカナダ先住民の伝統を感じるテント「ティーピー」。湖畔や森の中に点在しています。ティーピーの中には快適な広さと暖炉があり、温かい飲み物などを飲みながらオーロラ出現を待つことができるのもイエローナイフならでは。
まるで先住民になったような気分になれるティーピー/オーロラビレッジ ©AURORA VILLAGE
せっかくならオーロラを写真に撮りたい!
1.機械式シャッターのカメラ、または5秒以上露出できるのもがおすすめ。
2.フィルムはISO(ASA)400以上が必要。もちろんデジカメでも大丈夫!
3.手ブレ防止に三脚とレリーズが必要。
4.暗い場所での撮影のため焦点距離は無限大にし、絞りは開放に。シャッタースピードはバブル(B)にして、マスキングテープなどで止めると安心。
5.露光時間(レリーズを押している時間)は5秒以上。
6.できれば広角レンズがおすすめ。
7.冬はカメラにとって大敵の「結露」と「バッテリー切れ」には要注意!
真冬には気温-20度~-30度になることも。ついつい撮影に夢中になっても大丈夫なように、防寒対策はマスト!H.I.S.のツアーなら防寒具レンタルも無料で付いてきます♪
防寒対策はしっかりめに! ©Danny Swainson/NWT Tourism
夜はオーロラ、昼はアクティビティ!
1990年代に近郊でダイヤモンド鉱山が発見され、鉱山街の一面もあるイエローナイフ。夜のオーロラ観賞はもちろんのこと、昼間はフランクリン通りのショッピングモールでお土産探しやダイヤの宝飾店を覗いてみるのも面白いかも。オーロラビレッジでは犬ぞりやスノーシューの体験もできるので、是非この冬一の思い出作りにイエローナイフに行ってみては?
◆イエローナイフ発着 現地ツアー
犬ぞりも体験してみよう! ©Jason van Bruggen/NWT Tourism
メイン画像:©Martina Gebrovska 2016/NWT Tourism