• トーテムポールに見る先住民の文化
  • トーテムポールの発祥地、実はカナダなんです。
クサン歴史村のトーテムポールクサン歴史村のトーテムポール

日本でもおなじみのトーテムポール、アートなオブジェだと思っていた人も多いのでは?実はカナダの先住民文化と深い関係にあるのです。
知ってから訪れると、より一層面白いトーテムポールの秘密に迫ります。

  • 2016.07.06
  • 文化・歴史を知る

トーテムポールの物語

 

トーテムポールとは、元々北西沿岸部に住む先住民の多くが作る彫刻の柱のことで、先祖から代々伝わる神話や伝説、戦、婚姻、葬式など、その家の歴史を氏族と縁の深い人や動物などに表して柱に刻んだ「紋章」と考えられています。それはひとつではなく複数の紋章で表現されており、使用されるようになった経緯は代々口承によって伝えられています。

 

キットセラス・キャニオンのトーテムポール
キットセラス・キャニオンのトーテムポール/イメージ ©Destination BC/Grant Harder

 

まず、ほとんどの場合で一番上に彫刻されているのがその一族の象徴となるものです。そして、トーテムポールに刻まれたリングの数が、所有者がこれまでに開いたポトラッチの回数を表し、一番下に刻まれていることが多いのが、ポールの所有者の家系の動物です。

 
 

トーテムポールを語る上で外せない儀式

 

ポトラッチ、これもトーテムポールの歴史を語る上で外せない儀式です。
ポトラッチとは、ポールライジング、つまり建立のための盛大な祝賀会のことで、ポールの命名や、ポールを建てるに至った経緯、一族の歴史などを語り、飲めや歌えの盛大なパーティーです。
トーテムポールを建てるということは、先住民にとっては一世一代の晴れ舞台。氏族の力を誇示しようと冨財を費やして臨む一大イベントのため、ポトラッチの開催回数が、その族長の力を示しているといっても過言ではないのです。

 

世界で一番高いトーテムポール
ビーコンヒル公園にある世界で一番高いトーテムポール(ヴィクトリア)/イメージ

 
 

トーテムポールの種類って?

 

さて、ではカナダのトーテムポールにはどのような種類があるのでしょうか?

 

トーテムポールは大きく、独立型(家屋とは別に独立して建てられるトーテムポール)と、付属柱(建物の一部として立てられるトーテムポール)の二つに分けられます。独立型は、結婚や成人のお祝いのための記念柱や、死を弔い、故人を記念するための墓標柱など、様々な意味合いを持たせた柱に細分化されます。
立てられているトーテムポールはどれも、何らかの意味を持って立てられているのです。

 

サンダーバード公園のトーテムポール
サンダーバード公園(ヴィクトリア)のトーテムポール/イメージ ©Destination British Columbia

 
 

有名なトーテムポール

 

アンソニー島のトーテムポール
カナダで有名なトーテムポールと言えば、ユネスコ世界遺産にも登録されているアンソニー島のトーテムポール。ハイダ族が残した巨大な朽ちかけのトーテムポールは、19世紀以降ヨーロッパからやってきた白人が持ち込んだ天然痘によって絶滅寸前となったハイダ族から放棄されてしまった村落跡に佇み、自然に帰るのを待っているのです。

 

ハイダ族のトーテムポール
ハイダ族が残した巨大な朽ちかけのトーテムポール/イメージ ©Destination BC/Tom Ryan

 
 

スタンレーパーク(バンクーバー)にあるトーテムポール
そのほかにもカナダの各地で見ることができるトーテムポールですが、最も親しまれているのは、バンクーバーのスタンレーパークにあるトーテムポール。お散歩がてら、気軽に足を運んでみてはいかがでしょうか。

 

トーテムポール広場
スタンレーパークにあるトーテムポール/イメージ

 
 

形や色からも部族を特定できる

 

トーテムポールは、彫刻だけではなく、形や色からも部族を特定することができます。例えば、ハイダ族など北部のトーテムポールは、彫りが深く力強いのが特徴です。デザインも大胆なものが多く、伝統的な原色を使用し、2~3色のシンプルな色使いも特徴です。原始的なものが多いのは、島国でなかなかペンキが手に入らなかったため、また、他の民族の影響を受ける機会が少なかったため、と言われています。
一方南部に行くにつれ、ディテールが細かく、カラフルな色使いになっていきます。これは南部の方が、早い段階で白人との交易が始まり、その影響によってもたらされたものと考えられています。
まさに歴史を物語るトーテムポールですね。

 

テスリンのヘリテージセンターにあるトーテムポール
テスリンのヘリテージセンターにあるトーテムポール/イメージ ©Government of Yukon

 
 

2017年に建国150周年を迎えるカナダ

 

歴史の浅い「若い国」のイメージが強い国ですが、人類の歴史は、ファースト・ネーションズ(先住民)の人々が定住を始めた1万5千年前から始まっています。その歴史の中で、トーテムポールに象徴されるような優れた工芸作品や想像力溢れる伝承文化が育まれ、現代のカナダにも息づいています。
一見似たように見えるトーテムポールですが、その裏には様々なストーリーが隠されている、と思うと、非常に興味深いですね。

 

キャピラノ吊り橋公園
先住民の生活を学ぶことができるキャピラノ吊り橋公園/イメージ ©Government of Yukon

 
 

メイン画像:©Destination BC/Grant Harder

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