• カナダの取材を続けているジャーナリストの平間俊行さんにインタビュー WEB編

  • 2017.11.02
  • 文化・歴史を知る


お仕事で訪れたことがきっかけで、カナダの魅力にとりつかれてしまったという平間さんに
意外と知らないカナダの歴史や冬の楽しみ方についてお話を伺いました

 


歴史の逸話で一番のお気に入りはなんですか?

 

逸話ですか…そうですね、一番驚いたことはプリンス・エドワード島(PEI)の州立大学に「赤毛のアン」の原作者モンゴメリの遺品があるのですが、その中に日本の着物があるんです。息子さんも母のものに間違いないと証言されているそうです。原作「Anne of Green Gables」が村岡花子さんの手によって翻訳され、「赤毛のアン」として日本で発表されたのは、モンゴメリが亡くなってからなんです。そうすると、日本で翻訳された「赤毛のアン」を読んだファンが送ったものではない。では一体どこから来たのかと。当時、英文の「Anne of Green Gables」を読んだ日本人が作者へのプレゼントとして送ったとでもいうのでしょうか。それもカナダの一番東、端っこの小さな島に、です。そう考えると日本とPEIの不思議なつながりが感じられて楽しいですね。
 
それから、1970年の大阪万博に出展したブリティッシュコロンビア州館に使われた巨木がいまでも残っているという話もおもしろいですね。当時、ものすごい量の木を使って建てたパビリオンだったんですが、その木が万博が終わった後に売りに出されたそうです。それではあまりにももったいないと、巨木に惚れ込んだある方が、それまでやっていた仕事を辞めて巨木をカウンターにした喫茶店を開業したんです。すごいですよね!ちなみに今でもその喫茶店はあるんですよ。大阪の十三(じゅうそう)というところにある「もみの木」という喫茶店です。そこのカウンターがカナダからやってきた巨木でできています。関西の方は行ってみてはいかがでしょうか?
 
モンゴメリが所有していた着物/大阪万博のブリティッシュコロンビア州館
左/モンゴメリが所有していた着物
右/大阪万博のブリティッシュコロンビア州館

 


平間さんは、カナダで様々なアクティビティに挑戦してらっしゃいますが
楽しかったアクティビティにはどんなものがありますか?

 
バンクーバー島のキャンベルリバーというところでサーモンと泳いだのは楽しかったですね。ブリティッシュ・コロンビア州の太平洋沿岸には春から秋にかけて色々な種類のサーモンが絶えず遡上してきます。そのサーモンが遡上してくる川をウエットスーツを着て上流から流されるというか(笑)、泳ぐというか、サーモンと勢いよくすれ違う感じですね。下流からものすごい数のサーモンが向かってくるんですが、不思議とぶつからないんです。こっちはよけられないから向こうがよけてくれているんでしょうね。とにかく貴重な体験でした。
 
サーモンシュノーケリング
サーモンシュノーケリング
 


色々なアクティビティがありますが、実際のカナディアンたちはどのように楽しんでいるのでしょうか?

 

彼らは、小さいころからカヌーやキャンプなどを楽しんでいます。お休みの日は車の屋根にカヌーを乗せて湖に行くなんてことが普通なんです。カヌーにはカップル、そして真ん中にちょこんと愛犬が乗っている、なんて光景も見かけましたよ。そんなアウトドア好きのカナディアンですから、冬でもガンガンに外に出ていきます。冬のスケートと言えばオタワのリドー運河が有名ですが、運河や湖が凍ればその上でスケートをする。滝が凍れば登る。冬だからって家になんかこもっていません。寒い冬でもめいっぱい楽しみますよ。しかも、それが気合を入れてではなく、自然に当たり前にやってしまいます。そんなアクティブでおおらかな国民性もカナダの魅力のひとつですね。
 
凍った滝のぼり
凍った滝のぼり
 


カナダの国民的な食べ物と言えばやはりメイプルシロップですよね。
カナダと言えば、メイプルシロップを想像する日本人はかなり多いと思うのですが。

 
そうですね、ケベック州などでは3月ごろから、その年のメイプルの出来と春の訪れをお祝いする「シュガーリングオフパーティ」が開かれるように、とにかくみんなメープル好きです。メイプルシロップは、砂糖カエデの樹液を煮詰めて作りますが、かつてこの樹液から作られた砂糖は大変貴重なものでした。先住民の人たちは樹液を集めて、木をくりぬいた容器に貯め、そこにアツアツに熱した石を入れて水分を飛ばしていくという気の遠くなるような作業で樹液を煮詰め、サラサラしたシロップではなく、砂糖のかたまり、「メイプルシュガー」を作っていたのです。メイプルシュガーは狩りなどで遠出する際に食料として持って行っていたんじゃないでしょうか?貴重なメイプルシュガーを巡っては部族間で衝突が起きたという話も聞きます。それほどメイプルシュガーというのは先住民にとって大切なものだったんですね。先住民は甘い樹液の存在やメイプルシュガーの作り方をヨーロッパ人に教えています。このことからも、先住民とヨーロッパ人との間で、いかに平和的な交易が行われていたかということが見てとれます。
 
ハードシュガー
ハードシュガー
 


カナダの美味しい食べ物について教えてください。

 
カナダの食べ物で僕が好きなのはフィッシュアンドチップスですね。フィッシュアンドチップスといえばイギリス料理として知られていますが、カナダのフィッシュアンドチップスはあなどれない美味しさですね。魚のフライの種類が選ぶことができて、サーモンにタラ、それにハリバット(おひょう)という巨大なカレイのような魚など、いろいろあります。それがまた新鮮で美味しい。それに添えられているフライドポテトもカナダの名産品ですから当然美味しい。イギリスでは、ビネガーをかけて食べるイメージですが、カナダではレモンやタルタルソースをつけて食べる人が多いように思います。ただし、プティンと同じくものすごい量で出てくるのでお気を付けください(笑)
 
フィッシュアンドチップス
フィッシュアンドチップス
 


カナダ未体験の人たちにメッセージをお願いします。

 
多くの人にとって、知っているようで実は知らないことばかり、というのがカナダだと思います。歴史や冬のアクティビティ、そしてグルメなど、カナダの旅は楽しいことばかりです。ぜひ多くの人に実際のカナダを体験してほしいですね。
 

平間俊行(ひらま としゆき)
1964年、宮城県生まれ。早稲田大学第一文学部を卒業後、国内報道機関で政治取材のほか、地方支局で地元の祭りや文化を取材。2013年からカナダ建国150周年に向けて取材開始。カナダの歴史と新しい魅力を伝えるべくカナダ各地を訪れている。

写真提供:平間俊行

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